名残の山吹を愛でて境内に入ると、菰を巻いた酒樽が何段にも積み付けられて居り、訪れたら毎回伺う光景が目に入ってきました。
此方が、松尾大社の手水舎です。
手水で両手と口の中の穢を、湧き出している水で穢を流しす神聖な場所です。
酒造りの神様をお祀りしているだけ在って、京都中の酒造会社が其の年初搾りした新酒を酒樽に詰めて奉納しています。
お酒の神様を祀っている神社ならではのお遊びを占いに取り入れて居ますね。
屋根付きの祠で守られて鎮守しているのは、嘗ては境内に枝を四方に張り巡らした神木の松の木が在った名残で、台風の災害で木がポックリとへし折られた当時の実証映像が額と共に掲げらて居ます。
此方の御神木の松にも名前が付けられ、相生の松と名付けられています。
名前の通り、松が向かい合って生えて居るので相性が良いと言う事で縁結びの霊験が在ると言われて居ます。
菰樽の後ろに佇んでいる社殿を一瞥すると、色の変わった杉玉が屋根の軒から吊るされており、新酒が出来上がった頃に成ると造り酒屋の屋根の軒下には、必ず新酒が出来上がった地元の町衆に知らせる風習が現在も残されて居り、酒造りを行っている酒造会社が在る地域ではお見かけする風物詩と成って居ます。
因みに、新酒が出来上がった頃に吊るされた杉玉の色は緑の蒼々した色で丸でお酒の鮮度を表したみたいに映えています。
今度は、拝殿に目を向けると先客が拝礼を行っている最中でして、終えてから私も拝殿に向かって二礼二拍一礼を行い、無病息災を願いを行って社務所に向かいました。
訪れた証として二体の御朱印を賜りました。
右の御朱印は、建勲神社(織田信長を祀った神社)に記帳して貰い、左の御朱印は書置きの北方を鎮守する神獣白虎が松尾大社の位置付けですので、洛中を鎮護する平安神宮の御朱印帳に貼り付けて収めて居ます。
此処で参詣を終えたので退出し、楼門と第一・第二の鳥居に向かって一礼し、今度は桂よりに流れて県道に沿って歩き、世界文化遺産苔寺こと西芳寺方面を向いて歩き、竹の寺として名を成した地蔵院を訪れました。
次回の投稿は、竹の寺地蔵院を投稿します。