今月は、藤井聡関連のタイトル戦が一応終わりましたが、9月中で男女のタイトル戦が粛々と進行しており、誰がタイトルを守り誰がタイトルを奪取するか注目されています。
今、男性棋戦では王座戦が第二局まで終了して永瀬拓矢王座1勝木村一基九段1勝と五分に渡り合っていますが、一報新たに女流新棋戦が誕生して新タイトル白玲位を巡る対局が進行中で長丁場の七番賞で既に二局終了して西山朋佳3冠が2連勝して優位に立って居ます。
来月からは藤井VS豊島の第3ラウンド竜王戦が控えており、下馬評では藤井3冠が優位で新たにタイトルをコレクションしようと目論んでいます。が、今期のタイトル獲得数が次月の竜王戦が獲得を有望視され、既に王座戦と棋王戦は敗退しているんでタイトル獲得は絶望で、最後に残された棋戦は王将戦のみとなり、7人総当たりのリーグ戦を1位で勝ち上がらなければ同率3人が並べば頭ハネで上位二人に拠るプレーオフに成り挑戦権は消失します。
此方のリーグ戦はもうそろそろ始まるみたいで、12月までに6局指しこなすハードスケジュールで、順位が確定次第翌年1月から3月までの長丁場七番勝負で雌雄が決せられます。
男性棋戦勢力図
序列4位の王座 永瀬拓矢王座。
この順位はタイトルの格付けに拠るもので、長瀬王座よりも渡辺3冠と藤井3冠がタイトル格付けが下ならば、並べる順位が変わります。
1番最初の豊島九段が保持している竜王位は実力と賞金額の格付けで1位とされており、例え竜王位1冠でも泰然として順位は全く変わりません。
10月から開始される竜王戦の状況次第に拠って、勢力分布図が塗り替わるかも知れません。
女流棋戦勢力図
女流棋戦は、此の二人の頂上対決で進行しており、今進行している白玲戦七番勝負の結果如何に拠って順位が変します。
里見香奈女流4冠。
序列1位の清麗位を保持し、名人・王位・倉敷藤花の3冠も併せ持っています。
西山朋佳3冠。
序列2位のマイナビ女子オープンを保持し、リコー杯女流王座・霧島酒造杯女流王将を合わせ持つ里見香奈に対抗する唯一の女流棋士です。
里見香奈女流4冠は過去に西山女流3冠に虎の子タイトル女流王座・女流王将を奪われ、リベンジでマイナビオープンと女流王座に挑戦したが返り討ちに在った不倶戴天の大敵として阻んでいます。
白玲戦の結果で序列が変わりますが、お互いが女流棋界のタイトルを4冠づつ分け合ったライバルとして今後2人の抗争が続く事が予想されます。
余談ですが、来期までは藤井3冠の名人獲得は無く、名人だけは唯一全棋士が上り詰めるまでは最低5年を有する歴史と格式の高い大タイトルなので段位の昇段と為る目安となるタイトル戦なので中途半端な囲碁と違って段位に対して威厳と権威が伴うのです。
今藤井3冠は名人順位戦の上位2組B級1組に所属し、今季上位2位の成績に成ればA組に昇級し、来季は名人を望む所まで達して10人のリーグ戦を第1位の成績を収めれば名人挑戦権を得る事が出来ます。
B級1組同率2位では、上位優先で頭ハネで昇級を逸して名人挑戦に支障をきたしますが、仮に来季A組に昇級して順位戦を同率に1位に並ぶと頭ハネが無くなり等しく挑戦権の権利を与えられますが、3人以上の同率に為ると格下の物はパララマ方式でトーナメントに勝ち上がらねければ成らない障害が待ち受けているので至難に遭う事に違いは有りませんが、挑戦権を有する立場なので此の期はB1組への降級は無く上位の順位で残留が確定します。
次回も新たな展開が有れば、随時将棋関連の投稿を続けて参りますのでお付き合いお願いします。