近畿ブラ歩き

近畿の名刹、名所、催しを見聞するブログ

令和2年7月2日洛西巡礼  葛野坐月読神社

 

阪急嵐山線松尾大社駅に戻る道すがら、松尾大社の近くまで辿り着く手前に日本中で数少ない高天原三貴神の一柱の神月読命を祀った神社へ詣でました。

三貴神の二柱の神は、日本中で数多くの信者を抱えている大神で名前を知らない者は地元では少ないと思われますが、参考の為に名前を挙げますと天皇祖先と崇められている天照大神荒神で在られた素戔鳴尊が有名です。

三貴神と呼ばれて居る謂れは、父神伊弉諾がお産で火の神を産んだ時に大火傷身罷り哀しみの余り一目逢いたいと黄泉の国に向かい黄泉平坂を下って再開したが、妻伊弉冉の静止に耐え難い余りの醜い姿を見てたじろぎ、夫が我が醜い姿を見て色を為す有様を見て逆上し、妻の余りにの荒々しく恐ろしい形相で追いかけてくるので急いで元来た黄泉平坂を命かながら逃げ出して地上に逃げ延び、身に着いた穢を払い顔を洗った時に生まれたのが天照・月読・素戔鳴の三姉弟です。

姉弟には、それぞれの役目を仰せつかり、天照は天界と太陽、月読は冥界と月、素戔鳴は海原を治める神として祀られて居ます。

 

f:id:kinki-buraaruki:20201015103317j:plain

辿り着いて鳥居を仰ぎ見た小ぢんまりした神社でした。

 

f:id:kinki-buraaruki:20201015104020j:plain

扁額を伺うと、月読大神と揮毫されており、独特の雰囲気を醸し出していますね。

 

 

f:id:kinki-buraaruki:20201016130502j:plain

境内の中に入る前に、目に付いた神社に関わる記述に目が行きました。

 

f:id:kinki-buraaruki:20201016130640j:plain

本当に社殿の規模は小ぢんまりしていますが、嘗ては松尾大社に併呑さ掛かった危機に織田信長から社領の安堵を受けたが、時の天下人が此の世から去ると亦併呑の危機に晒され、元和以降(江戸幕府二代将軍の御代)、完全に松尾大社に従属し、松尾大社社領1割の供料を得る待遇を得た。

 

f:id:kinki-buraaruki:20201016132241j:plain

此の門を潜ると度の様な景色が拝めるか、と期待でワクワクしています。

 

f:id:kinki-buraaruki:20201016132423j:plain

f:id:kinki-buraaruki:20201016132441j:plain

やはり京都の地に在って、舞殿が境内の真ん中に位置し、舞殿を挟んで拝殿が祀られて居ました。

 

f:id:kinki-buraaruki:20201016132645j:plain

礼拝を行おう拝殿に拝もうとしたら地元の方が先に祈りを捧げて居ました。

此方の月読社、全国で関東(7社)・中部(1社)・近畿(2社)九州(3社)の計13社しか神社は無く、九州長崎県壱岐郡の月読社が一番名が知れ渡っています。

其れに比べ姉神天照大神を祀った伊勢神宮を筆頭に神宮・晴明神社が日本各地に散在し、弟神素戔嗚尊を祀った熊野大社を筆頭に日本各地に散在した熊野神社及び京都八神社の宗宮祇園社も日本各地に散在した祇園神社が数多く鎮座する中、経った13社しか無いのは稀有な存在です。

月読社を退出して松尾大社の参道を通り、元来た駅に向かって乗車して嵐山へ向かいました。

次回の投稿は、嵐山の光景を投稿致します。