近畿ブラ歩き

近畿の名刹、名所、催しを見聞するブログ

天下人の定義

此の生地も先程投稿したイタチの件と同じく買い物途中で堺の中心を自転車で通行していると、日蓮宗のお寺の門扉に幟が建てられ、「三好長慶NHK大河ドラマの主人公に」と謳っており、数年前にも堺の中心に在る山之口商店街の通りに同じ文言で謳って「千利休」を祭り上げようと幟を掲げて居ました。 何で三好長慶なのか良く解らず、本当に堺市の役人と町内会の馬鹿どもが後先考えに騒いで居るのですよ!「本当にバカ騒ぎの大虚けです!」ね。 此の三好長慶も拡大解釈をすれば一応天下人なのです。天下人のイメージは豊臣秀吉徳川家康のイメージが付き纏っていますが、此の範疇に収まる人物は沢山人が居まして、室町幕府の創設者足利尊氏が京都中心に五畿内を統治し、天皇が住まわる所と摂津・和泉・河内・大和の四州(四國)と都が在る山城の國を合わせて五畿内と呼ばれる地域を治めた者が天下人と呼ばれて居るのです。 織田信長も当然当事者に当たりますが、天下布武の最中に頓死(本能寺の変)と余儀なくされてレースからリタイヤしたイメージが在るので日の本六十六州を平定する事が出来ませんでした。豊臣秀吉が衣鉢を受け継いで天下平定を行いましたが、徳川家康は豊臣家に成り代わって日本国を号令する主と成ったので天下人の資格者です。 本当に狭い範囲を支配した者を大河ドラマの主人公に据えるのは滑稽で、歴史観と時代絵巻と成る物語感が無い物は大河ドラマの作品と言い難く、本当に作品として成り立つ人物は60作品中、10名も居ないと私が思います。後は故事付けで作られた作品が沢山制作されて知らずに国民はNHKから押し付けられて視聴しているのが現状です。