近畿ブラ歩き

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新覇王誕生

今日夕方に藤井棋聖が王位のタイトル獲得と見出しがテロップで流れ、当たらに新覇王出現を改めて世に知らしめた。

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今誰もが知っている新進気鋭の若手棋士で、四段デビューで行き成りC2級10連勝でC1級昇給昇段を果たし、この年を境に2年かけて29連勝の最年少記録を樹立し、世に藤井聡太の名を知らしめた。

翌年の順位戦では第9局で必敗して昇級の望みが絶たれ、2年連続の昇級を逸したが、此の年も勝率と勝ち星が一位の偉業を成し遂げ、足元を固めつ活躍をし、竜王位クラス戦連続優勝と優勝棋戦も2年連続優勝して段位が七段まで登りつめ、今年の棋聖戦の活躍に至ります。

この時の相手が、今や棋界の第一人者と称される渡辺明三冠(棋王・王将・棋聖)から棋聖のタイトルを奪取して新しい旗頭として棋界に異を唱えた。

 

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此方が、余りにも強すぎて魔太郎と渾名される渡辺明名人・棋王・王将を保持する三冠王に返り咲き、来年以降新旧相見える展開が予想されます。

今年度の藤井二冠の棋戦予定は終了していますが、未だ今年は王将戦リーグと棋王位挑戦者トーナメントが開始され、渡辺明王将・棋王の挑戦権を獲得する機会が有り、若しどれか一つのチャンスを生かしたら再度渡辺ー藤井戦の対局が再現されると思います。

今の棋界勢力分布図は、永瀬拓矢叡王・王座二冠と藤井聡太王位・棋聖が同じ関根金次郎十三世名人の系譜を受け継ぎ、竜王・名人二冠から名人を失冠した豊島将之竜王が関西将棋を流れを汲む神田辰之助九段系譜の棋士坂田三吉・木見金治郎と三人で関西を盛り上げた功労者です。

残る一人は、関根名人と坂田三吉とは何度も対局した名の在る川井房郷と呼ばれる余り世に知られていないがレジェンド級棋士の流れを汲む渡辺明三冠(名人・棋王・王将)です。

 

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棋聖戦王位戦名人戦叡王戦と4大タイトル戦が7・8月に同時進行しており、名人戦では渡辺明2冠の挑戦を受けていたが2勝4敗で名人位を失冠して竜王位のみの保持と成った豊島将之竜王です。

今、これから紹介する永瀬拓矢叡王(王座)とタイトル戦の対局が行われているが流れは永瀬叡王に傾いている模様です。

 

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左の写真は、関西支部で良く藤井2冠と研鑽を積んでいる永瀬2冠ですが、何方も同じ関根金次郎の系譜を組む棋士で在る。

まず此の四人から脱落しそうなのが豊島竜王で、未だ一度もタイトル防衛を果たしていないデーターが残っており先が見えている様な気がします。

棋士の評価は、段位も然ることながら、タイトルという肩書きが第一に重んじられており、タイトルを永く守って一代限りを肩書き(永世名誉称号)を名乗れる様な棋士は棋界に於いては稀有な存在で、功成って名を残す大棋士で在る。

囲碁に比べて将棋の段位は厳然たる重みが有り、階級制の頂点名人を戴いているので段位が絶対的な権威の象徴と言うべきでして、其れに比べて囲碁の段位は人造的・人為的に生産された段位なので公家の位倒れの九段ばかりが沢山居る節操無い者ばかり殆どですが、本当に実力で九段を叙された大棋士多くいるので見分けが解らない者に取っては難しいと思われます。

将棋界では、九段位に最短距離に居るのが、只今進行中の叡王戦を対局しているタイトルホルダー永瀬拓矢八段でして、将棋界の昇段規定では、九段に昇段が許されるのは階級制の頂点極め名人を1期獲得、実力制の頂点を極める竜王位を連続2期獲得、其れ以外のタイトル3期獲得すれば九段に昇段を許される規定と成って居ます。

其の点、囲碁は曖昧で規定は在るが、土台として順位戦が存在しないので物差しと為る物が無く、抽象的で物凄く大甘な規定となるので大した実力を有していない棋士ばかりで公家の位倒れ状態の結果と成り、弱いのに段位ばかりで高い日本棋士囲碁世界(中国・韓国・日本)棋戦に出場しては負けてばかりで醜態を晒している現状です。