近畿ブラ歩き

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将棋女流大型棋戦 ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦

今回は、私の趣味の一つで将棋観戦に関する記事を取り上げる事にしました。

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女流大型新棋戦ヒューリック杯白玲戦・順位戦が立ち上がった同時に、清麗戦主催スポンサーであったヒューリックからスポンサー変更で大成建設に移行したので同時発表されました。

ですので清麗戦は第3期以降は継続開催された事が確定されました。

普段なら前例に倣って発展解消する所ですが、スポンサーと将棋連盟の意向で新たに大成建設さんにお願いして引き受けて戴いた経緯で棋戦が存続しました。

 

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このヒューリック杯白玲戦は、数年前に藤井聡太が今夏防衛した棋聖戦のスポンサーゼネコン大手のヒューリックがスポンサーとして名乗り上げ、特別協賛として産経新聞主催のタイトル戦棋聖戦に参加しました。

近頃は、特別橋さんとして将棋タイトル戦の冠に企業名が付く棋戦が増え、男性棋戦で3社、女流棋戦で7社がスポンサー名と付けており、今までは新聞社が将棋連盟を札束で頬を殴り付けるような高飛車な対応で運営されていましたが、将棋界も将来性が無いと見て新聞社以外の業界と手を握ろうとして新しく立ち上がったのが女流棋戦の倉敷藤花戦・マイナビ杯女子オープン・リコー杯女流王座戦と新聞社以外の分野の企業が主催として契約を結んでタイトルきせんが立ち上げられました。

男性棋戦では、叡王戦が新聞社以外の企業として初で新棋戦が立ち上げられました。

唯、将棋連盟が既存の新聞社に忖度して、主催企業の行動を制限してしまった為、5期で主催を放棄してしまいました。

今回、洋菓子メーカーの不二家さんが、新たにドワンゴに成り代わって主催スポンサーに就任して戴いきましたので叡王戦は存続した経緯が有り、唯スポンサーを募るだけではなく長くお付き合いが出来る企業と手を携えて運営する教訓を得たと思います。

此方のヒューリックは、私もつい企業名を最近知りましたが、特別協賛だけでは収まらずに女性棋士の処遇に鑑み、白玲戦を立ち上げる3年前に清麗戦を立ち上げて女流棋士の地位向上に尽くし、今回も女流棋戦の発展に寄与しようと新たに白玲戦・順位戦を立ち上げる経緯と成りました。

経営者としてのヒューリック社社長の目の付け所と慧眼に敬意を称しまします。

 

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ヒューリック杯白玲戦・順位戦の第1期は、新タイトルホルダーの推戴と次期の順位戦の順位を確定させる事が目的で第1期は暫定的に各組8組8名に拠る総当たりリーグ戦で上位2名が決勝トーナメントに進む形式を取られました。

16名に拠るトーナメントで1回戦を勝ち上がった8名が表で貼り付けており、各対戦で負けた者が順位確定戦に回る方式で順位が確定してきます。

今回、準決勝で優勝候補里見香奈女流4冠と西山朋佳女流3冠が勝ち上がりましたが、里見4冠が不覚を取って敗戦し、決勝はもう一人の優勝候補西山女流3冠が勝ち上がり、決勝は里見4冠を破った渡部愛女流三段と西山女流3冠との七番勝負が行われ、第1局は西山女流3冠幸先よく戦勝しました。

この対局の今後の推移を伺うと、西山女流3冠の4戦全勝若しくは4勝1敗でケリが着きそうな予感がします。

勝利した暁には、第1期白玲戦白玲位に就位して優勝賞金1500万円を受取対局料数百万円を手にするので男性棋戦の名人戦に次ぐ大型棋戦が誕生しました。

この賞金金額はを凌ぐ棋戦は、竜王戦名人戦だけで、先に藤井3冠が防衛した王位戦(実質800万円+対局料400万円)を遥かに凌ぐ棋戦でして、女流棋戦がやっと衆人に日の目が当る大きな機会です。

今まで将棋よりも囲碁が上位に置かれ、其のコンプレックスなのかタイトル戦・優勝棋戦の優勝賞金を一切秘密裏に明かさなかった経緯が有り、唯一詳細を開示されているのが男性棋戦竜王戦のみでして、女流では清麗戦・リコー杯王座戦マイナビ杯オープンの3棋戦のみでした。

囲碁は女流を含めて全て優勝賞金を開示されており、どうしても囲碁の方が重きを置かれて居る傾向は今も続いており、少し方向性が間違っている気がします。

確かに井山裕太大3冠(棋聖・名人・本因坊)は、国内では最強ですが、海外に打って出れば中国のぽっと出の名も無い棋士に一方的に負ける失態晒し、おいおいとツッコミが入れたく成るくらい失望させられます。

私の持論は、何時までも囲碁に重きを置かず、何方も公平で平等に扱って欲しいとスポンサー企業に問い質したと思います。