近畿ブラ歩き

近畿の名刹、名所、催しを見聞するブログ

令和2年12月12日JR琵琶湖線安土巡礼 沙沙貴神社

JR大阪駅から新快速で京都駅経由で一旦山科駅で下車し、湖西線米原行きに乗り換えて目的地安土駅に降り立ちました。

プラットホームから駅周辺を見渡したら、商業施設及びビル関係が見事に無く、駅横には観光施設の安土城郭資料館成る物が在り、今直接信長の居城安土城址へ行く予定では無いので余計な思惑は慮外に置いて一切振り返らずに先に寺社の巡礼を優先し、真っ先に近江源氏氏神へ参りました。

 

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沙沙貴神社楼門前で楼門を正面に、門から舞殿を見据えて撮影しました。

佐々木氏の紋様四ツ目結目結紋と呼ばれる余り耳慣れない紋様です。

 

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佐々木源氏の神社 即ち近江源氏氏神を祀る神社です。

祖は、宇多天皇まで遡り、宇多天皇の第8皇子敦実親王が後ろ盾が居ないので臣籍降下したのが近江源氏の起こりです。

本流の氏姓は佐々木氏で、敦実親王から4代後に佐々木氏を名乗る。

九代当主定綱の時に、氏族の命運を左右する平治の乱が起こり、源義朝に近江を追われて一旦相模國の物部氏を頼り、源頼朝が旗揚げを起こして見方に付き、戦功が認められて故郷の近江凱旋して戦国時代を経て安土桃山時代まで近江を治めて居ました。

氏族の分岐点と成ったのは、定綱孫の代で四家に分かれ事に撚り、大原氏・高嶋氏・六角氏・京極氏と家を興して繁栄したが、六角氏が総領家と成って一族を率いたが鎌倉幕府滅亡時に北条に付き従った為に家運が傾き、京極家(佐々木判官高氏)が後醍醐天皇に従って台頭した。

其の後、後醍醐天皇建武の新政が破綻して天皇と袂を別れた足利尊氏に支持した佐々木判官高氏(京極氏)が一族の家運を高め、安土桃山時代まで家は栄えた。

 

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楼門を潜って舞殿正面に向かいました。

 

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沙沙貴神社拝殿です。

 

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絵馬堂では無いみたいですが、大きな額が掲げられて居り、其の下に御神木らしき切り株が見受けられますね。

 

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沙沙貴神社の手水舎です。

 

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沙沙貴神社の御札授与所兼御朱印所で、御朱印を記帳して戴き、其の後家人と佐々木氏の起源と佐々木判官高氏の京極氏と六角氏の隆盛に就いて話が盛り上がり、10分近く話し込みました。

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NHK大河「毛利元就」で元就を脅かした尼子経久(緒形拳)、山陰道大内氏と二分して勢力を張った戦国大名です。

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播磨國流れ着いて土着し、豪族小寺氏に身を寄せて黒田氏は父祖の代は家老職に収まって居た。

 

其処で、佐々木氏家系図の中から枝分かれした氏族の尼子氏の名前を見つけ、更に目を凝らして見るとNHK大河ドラマ軍師官兵衛」の主役黒田如水孝高の氏族が佐々木氏四代目に枝分かれて播磨國まで漂って土着し、黒田如水が佐々木氏の流れを汲む氏族で在ると記されて居ました。

其の後、知らず知らずに角氏の支配地に赴くとは露知らず、見えぬ糸に導かれました。

 

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二体の御朱印を拝受しましたが、祭神若しくは社殿の名前は印判で、参拝日だけは筆で揮毫されていました。

此方を退出してからが、其の後命の洗濯を行うとは思いも拠らなかったです。

此処から延々と平坦な道や急勾配の在る坂道及び参道を歩き続くるとは知る由もなかったです。

次回な投稿は、意外な場所に意外な物を見出しました。