近畿ブラ歩き

近畿の名刹、名所、催しを見聞するブログ

令和2年11月16日紀州街道を通って住吉から萩ノ茶屋を徘徊 源氏物語で登場する住吉神社

商店街の出口で立ち止まり、アーケードの外観を撮影すると後は一本径紀州街道を北進するとチンチン電車(阪堺電気軌道)の路面線路に合流し、其の右側に一大信仰を民草から支持された住吉大社が見えてました。

 

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安立町商店街から紀州街道が真っ直ぐに一本径で直通しており、途中堺市綾野町と大阪市住吉大社路面と合流しており、視野が広がって住吉大社が見えて参ります。

 

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住吉大社駅亭で、改札も何も無い無人駅でして、ローカル鉄道特有の台所事情で駅員が不在の駅が多く、大阪市側2駅と堺市側1駅と大阪市内に入って今池町が確か有人で料金回収を行って居ますが、其れ以外の30数駅が無人で車内で料金を支払うシステムに成って居ます。

 

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正面入口から石畳の参道が伸びており、其の延長に有名な太鼓橋が控えて居ます。

此の日は、陽気な暖かい月曜日でして、厚着をしていたので汗だくに成りながらも大阪市内に足を伸ばし、鳥居の中を覗くようして眺めて居ると遅い七五三参拝で家族写真を撮影している微笑ましい光景が見えて居ます。

今は生活に密着した地域の神社で有りますが、千年以上前から住吉の神にすがろうと貴賎の分け隔てなく参拝を訪れる信者に満ち溢れ、源氏物語の舞台にも成りました。

神位は、摂津國之一宮で旧官幣大社です。

主祭神底筒男命中筒男命表筒男命三柱神と神功皇后を祀って居ます。

 

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映像媒体からお借りしましたが、源氏物語住吉大社ついての絵巻の一部です。

 

 

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南海本線住吉大社前駅に在る住吉公園内に建てられた「源氏物語の碑」です。

右大臣の娘で弘徽殿女御(朱雀帝の母)の妹でも在る尚侍朧月夜との不倫が露見し、右大臣と弘徽殿の女御に追詰められた光源氏は自分の隠し子東宮(冷泉帝)と藤壺女御の姪紫の上に類が及ばないように官位官職を辞し、親しい左大臣家を始め親しい人々と藤壺女御に暇乞いし、自分の領地財産の全てを紫の上に託して須磨に隠棲する。

其の旅の途中に嵐に遭い、雷鳴鳴り響き船が揺れる中に住吉の神に旅の安全を祈願する。

無事須磨に辿り着くと、明石の君の噂を聞きつけて会いに出向いた。

明石の君の父入道から歓待されて、自分の娘を差し出して一族の存亡を光源氏に託した。

明石の入道は、枕元で住吉の神のお告げで自分の家から国母が立つと託宣を受けて光源氏に近付く機運を掴み取り、見事一つの願いが叶い、後は物語の進行通りに明石の方との間に一女(明石の姫)が授かり、一族の繁栄を成就した。

光源氏にも同じ叡山の僧都から予言を授けられ、その予言が「一番上の子(冷泉帝)は帝に成り、中の劣る子(夕霧大臣)は位人臣を極め、最後の子(明石の姫)は国母と成る」と占われ、其の通りに成って一族が繁栄した。

其の事を公園の碑が、物語っています。

 

次の投稿で最後と成りますが、住吉大社駅に関わる事を投稿致します。