近畿ブラ歩き

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将棋女流棋戦第28期大山名人杯藤花倉敷 古豪復活

私の趣味の一つに将棋を指す・観戦が有りますが、以前にも前ブログ・今ブログでも度々投稿してきました。

今日の対局は、主人公は7年ぶりに大舞台に姿を現した中井広恵女流六段ですが、何故古豪呼ばわりするかと言いますと、僅か11歳で女流プロに成り、同年代の林葉直子清水市代としのぎを削った一時代を築いた女流棋士です。

対戦相手の里見香奈も小学生で女流棋士に成り、中学1年(12歳6ヶ月)でプロ棋士になる大器で番勝負(タイトル戦)の対戦では初顔合わせで、過去の対戦成績は6勝6敗の五分ですが、如何せん清水市代と比べてタイトル戦に拠る対局が無かったので対戦成績は何ら参考には成りません。

今、大山名人杯藤花倉敷戦第1局が中盤に入り、大駒飛車角がぶつかり遭う攻防を展開して居ます。

 

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今回初顔合わせと成るタイトル戦です。

 

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中井広恵里見香奈が数多く対局した将棋界の女傑清水市代女流七段(現将棋連盟常務理事)ですが、中井広恵との対局が100局(清水の60勝40敗)超えの対局数は、男性棋士の対局で希で数少ない金字塔の一つとして記録されて居ます。

 

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f:id:kinki-buraaruki:20201105140341j:plain三強のもう一人の立役者、林葉直子元クーウィン王将(連続10期)ですが、彼女が将棋界を去ったのは中原誠名人との不倫問題を端を欲して色々と問題を生じ、心労を抱えながら一時は休養したが、其の後の対応が非常に不味かったので将棋界に身を置ける状況では無く、最後のタイトル戦を持って身を引いて引退脱会と成った。其の後もマルチな才能を活かして色々と話題を起こしましたが、度重なる不摂生で身を持ち崩し、余命何年と言い渡されましたが、気力で未だ持ち堪えています。

 

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此方に2枚の写真に写っている男性は、将棋連盟理事長故米長邦雄氏(九段・永世棋聖)ですが、林葉直子とは師弟関係で中井広恵とは佐瀬勇次名誉九段門下の兄妹弟子の関係です。

ですので元を辿れば林葉と中井は佐瀬一門の同門に当たり、棋界を去った林葉にとって数少ない心を許せる同士と言っても過言では有りません。

盟友が去った後は、女流棋界第二世代の旗頭として清水市代と二人して棋界を盛り上げ隆盛を築いたが、力が衰えた頃に現女王里見香奈が忽然と現れて棋界に君臨し、同士の清水市代が里見から次々とタイトルを奪われて無冠に成り下がり、其の後も里見香奈に敢然と挑戦するが跳ね除けられる状況下、久しぶりに古豪が復活して第一人者里見香奈に挑戦しています。

第1局の結果は、今日の夕方に優劣が判明します。